ブックタイトル甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life05 電子版

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甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life05 電子版

生まれ育った古民家が、山梨でよみがえる。家に似合う庭づくりも楽しみのひとつです。広すぎた生家を少しこぢんまりさせて移築した住まいは、見事に山中湖の自然に溶け込んでいはります。太い梁を生かした吹き抜けの土間には、薪ストーブを置いてリビングに。かつてお母さまの結婚式もしたという広い和室には、ゆかりの家具を納めて。持ってきた庭石を生かしながら、庭に敷石代わりに丸太を埋め込んだのは、健一さんのアイデア。緑の小道が完成です。1 231食器類は生家のものをそのまま使う。婚礼もできるほど種類が豊富。漆塗りの椀も用途に合わせて数種類。2ダイニングキッチンの奥には和室。梁や欄間の美しさも古い家の特徴。照明だけは家に似合うものを購入。3右の漆の引き出しに古い漆器を納めた。左の照明は、生家にあった花瓶にシェードと電球をつけたもの。趣味のパッチワークをたっぷり楽しみ山の仲間との富士登山で心と体に栄養を。じゅばんたんすに数多く残っていた健一さんのお母さまの着物や長襦袢。傷んでいて着られないならと、細く裂いてパッチワークに。ブルー系の着物を集めて作りはじめたキルトは、川の流れをモチーフにしています。「義母のことを思いながらひと針ひと針縫い進めていると、時間を忘れます」。パッチワーク、山歩き。都会では時間がなくてなかなかできなかったことも、ゆったり楽しんで。11移住してすぐに地元の登山仲間のサークルに加入。「こちらに来て初めて山を歩いた」というなつゑさんも、すぐに溶け込み、毎週、山へ。2去年の秋には、物干し竿を利用して干し柿を作った。古民家にすんなりなじむ風景。3今年、世界遺産登録直後に富士山に登った。七合目から見る夜明けの山中湖に見入る健一さん。「人が少なくて、静かな登山でした」23う語る健一さんの笑顔は、輝いていました。にリボーン、生まれ変わった気分ですね」。そ今は家のことに携わることが楽しくて。まさでは夫が仕事、妻が家事という分担でしたが、の役割分担もだいぶ変わりました。「都会生活山中湖で暮らすようになってから、ご夫妻たいな気持ちです」とほほ笑みます。ごく楽しくて。なんだかお年玉をもらったみくなつゑさんも「こちらでのお友達関係がすなどで、週のうち3日は首都圏に出かけてい移しました」と健一さん。介護や自宅の管理来の期間を経て「現在は、住民票も山梨県に山梨に住みはじめて6年。週末だけの行き登山をすることもあるとか。人以上。近隣の山に週に1回登るほか、富士10主婦と生活社「minori」平成25年10月30日より転載7ち解けるとか。山のサークル仲間はすでにいます。少し話をすれば、あっという間に打住や二地域居住をしている人たちがたくさんす。近隣には、竹森さんご夫妻のように、移たことです」と、おふたりは口をそろえまは、ここに来てから、たくさんの友人ができ「そして、もう一つのうれしい誤算。それワークになっています。によみがえらせることも、なつゑさんのライフ物を細く裂き、パッチワークでタペストリータンスの中で傷んでしまったお姑さんの着うれしいですね」。できるんです。ゆったりとした時間の流れがパッチワークを一日じゅう楽しむことだってなつゑさんも、「ここにいるときは、趣味のて余すことなどありません」。ど、作りたいものが次々に出てきて、暇を持似合うような、ポストや鳥のえさ台作りなの生活に、とても満足しています。古民家に「プライベートにたっぷりと時間が使える今生活からリタイアした健一さんだからこそ