ブックタイトル甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life 08

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概要

甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life 08

 「農業を始めるにはいろいろな方法がありますが、山梨県には県立農業大学校があり、新規就農希望者を対象にした就農研修も実施しているので、僕らはそこで学ぶことにしました」。引っ越しの6日後には、揃って北杜市長坂町にある農業大学校に入学したお二人。9か月間の研修はとても充実していたそうで、「同期が30名、加えてその一人ひとりに指導農家が付くんです。おかげで、理論と実践両面から一通り果樹栽培を学べただけでなく、人間関係も広がりました。修了後も、指導農家を訪ねて剪定を教えてもらったり、イベントに参加したりと、お付き合いが続いています。特に、同期の仲間とはラインのグループを作って常に情報交換していますね。年代もこれまでの経歴も様々ですが、皆新規就農を目指す仲間。助け合うこともでき、心強いですよ」。 現在は、専業農家として農作業に勤しむ日々。「1ヘクタールほどの畑を借りることができたので、老木を伐採したり、育苗をしたりしながら、手入れを進めています。成木もあり、今年から多少なりとも収穫が見込めますし、4?5年かけてスモモ、サクランボ、桃、ブドウ、ブルーベリーなどを栽培し、完熟した美味しく新鮮な果物を楽しんでもらえる観光農園を作って行ければと。また、農家民宿も営みたいと考えており、準備を進めています。開業の暁には、母におかみをお願いしようと思っているんですよ」。観光農園は「くだもの日和」、農家民宿は「くだものの郷」と、それぞれ名前も決まり、順調に進む新しい暮らし。ご一家の笑顔が、春の日差しに輝きました。夫婦揃って県立農業大学校で研修。一から農業を学び、人間関係も広がって、この地で生きていく地盤ができました。Yamanashi LIFE自然の多い場所で子育てしたいと考えていた聡恵さん。「ただ、保育園は心配でした。東京では30 人待ち、40 人待ちが当たり前でしたので。ところが、南アルプス市は待機児童がゼロ。市役所で、明日からでも大丈夫ですよと言われて拍子抜けしてしまいました。ここではおじいちゃん、おばあちゃんもいるので、しばらくは両親に見てもらい、時期を見て入園を考えて行こうと思っています」自宅裏にある2 階建ての納屋は、現在修理中。ゆくゆくは農業ボランティアの方の宿泊所にしたいと考えているそう。ご一家のアイドル環ちゃん。「年に数回しか会えなかった孫と、こうして一緒に暮らせるなんて、本当に幸せ」とにこやかに見守るみどりさん。寛さんも、「慣れない農作業に、体が辛いと感じるときもあるけれど、娘と風呂に入り、英語を交えて話をしていると、不思議と疲れが取れていくんですよね」と目じりが下がりっぱなしです。9