ブックタイトル甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life 10
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甲斐適生活応援ガイドブック 山梨Life 10
地域アドバイザー 川口 甲二さんリゾートホームジャパン「富士リゾート倶楽部」 まずは、目的意識を持つべしいきなり移住はリスク高すぎ。二地域居住で逃げ道を残すべし。リタイア後の田舎暮らしは、ソフトランディングがカギ 漠然と、「田舎暮らしをしたい」と考える人が増えているようですが、失敗しないために最も重要なのは、何のために移住するのか、軸となる目的意識をはっきりとさせることです。なかには、「子育てのために」という人もいるでしょうし、あるいは、「充実した老後を過ごすために」という人もいるでしょう。はっきりしたら、その目的を達成できる場所、そうした暮らしに相応しい場所という物差しができますから、それに従って移住先探しを始めましょう。 最初は旅行気分でいろいろな場所を訪ね、その町の雰囲気を味わってみるのもいいと思います。「いいな」と感じたら、市役所や役場を訪ねてみましょう。最近はどこの自治体でも移住相談窓口がありますし、格安で利用できる移住体験施設があったり、地元の人と触れ合える移住体験ツアーを実施したりしている場合もありますから、上手に活用しつつ理解を深めていきましょう。 何度も行き来しながら、「やっぱりここに住みたい」と思えたなら、部屋を借り、二地域居住を始めましょう。多少コストはかかりますが、田舎の賃貸相場は都会に比べてはるかに安い。いきなり自宅を処分して移住するリスクに比べたら、許容範囲と言えるでしょう。逃げ道は残したまま、ギャップを埋めていくのです。例えば、農業をやってみたいというのなら、農業大学校で学ぶのも一案ですが、農業ボランティアに参加し農作業を一通り経験してみるという手もあります。最低1年はお試し期間を作り、ここで間違いがないと確信出来たら、移住をすればいいのです。 地域の力を頼ることも一考です。例えば富士河口湖町には、移住者の力になりたいという有志が集う「富士山暮らし応援隊」があり、行政と連携しながら田舎暮らしをサポートしています。他の自治体にも似たような組織がありますので、人間関係を広げましょう。 ところで、健康寿命が延びるなか、リタイア後の時間をどこでどんな風に過ごすかは、大きな問題です。もしあなたが、老後は田舎で暮らしたいと考えているのであれば、時間をかけて準備を進めていくことが大切です。できればリタイアの10年ほど前から、夫婦で話し合いをし、場所を探し、二地域居住を通して地域の方々とも適度な距離感で関わりながら、環境を整えていく。入念な準備をしてこそ、思い描く理想の暮らしが実現できるように思います。最大のポイントは、目的意識。どうしてここなのか。ここで何をしたいのか。自分に問いかけ、自覚することから始めましょう。01Point!リゾートホームジャパン「富士リゾート倶楽部」((株)加取)は、土地探しから、建築、賃貸物件探し、資金運用、お仕事探しまで、富士北麓地域での二地域居住や移住を目指す人々を応援しています。 http://www.rhj.co.jp/index2.shtmlPoint!!山梨で始める、憧れの田舎暮らし。失敗しないためのポイントを、6人の田舎暮らしのプロにお聞きしました。これだけは押さえておきたい!失敗しない田舎暮らしの田舎暮らしのプロが教えるLife In Yamanashi14