Q.賃貸古民家を探しています。
週末2日は東京方面に戻る二拠点生活を前提に山梨県内で賃貸古民家を探しています(中央道利用なので甲州市、笛吹市、南アルプス市、甲府市あたりをメインに。他のエリアでも可)。創作活動(書画)の拠点にしたいので、普通の住宅よりも、風景のよい田舎の古民家をと思うのですが、なかなか見つかりません。
「賃貸×古民家」という条件ではほとんど流通していないのでしょうか。集落によっては空き家だらけ、ということも聞くのですが。物件探しのよい方法がありましたらご伝授ください。
A.ふるさと情報館(株)ラーバン
はじめまして、ふるさと情報館八ヶ岳事務所です。
あいにく現在、ご希望に見合う物件はございません。
実際に古民家の賃貸物件にお住い中の方も、少なからずいらゃっしゃいますが、大抵の場合、所有者本人が知人を通じて借主を決めるケースが多いので、業者のホームページなどに物件情報として掲載されることがほとんどありません。
その背景には、以下のような事情があります。
居住可能であるにもかかわらず人が住んでいない古民家は、旧集落内にあります。さらに、同一敷地内に新らしい家があり、そこに住む方々が、古い建物を管理し、何かあった時に親戚縁者が集まる場として持っている場合がほとんどです。
建物の維持管理をする人が近くにないような場合は、売却を考える方がほとんどです。それは、賃貸に出すとなると、貸主としての責任が発生します。当然、古民家ですから建物そのものはもちろん、設備に不具合があって当然ですが直す費用が大変です。それを承知で人に住んでいただくのは申し訳ないと思うわけです。
手直しは自分でできますという方があっても、同じ敷地内(必ずしもそうではないにしても、すぐ近所)を知らない人が日常的に通るということに不安を感じる方も少なくありません。借りる側にとっても、プライバシーが保ちにくいというデメリットにもなります。
では、実際に賃貸の古民家に住んでいる方は、どのようにして見つけ、どう受け入れられているのでしょうか。
当方の知る北杜市内の賃貸古民家利用者は、都会に居住中から趣味や特技、あるいは本業を通じて地元の方々と関わりを持っていらっしゃいました。地域の行事にもボランティアで参加なさるなど、ご自身を自然にアピールしていらっしゃいましたので、ここに住んだらどうだ、というお話を地域の方からいただけるほどでした。
ただ、そのようにして賃貸の古民家で暮らしてみて、想定外の不都合があり、最終的には土地購入から新築、あるいは中古物件の購入へと移行されるのが一般的です。
また、八ヶ岳南麓では、都会の方がお考えになるよりも家賃の相場が高いこともあり、賃貸より売買をお考えいただくことをお勧めしております。
今後の参考にしていただければ幸いです。